映画放送趣味の部屋 ~ 怪奇映画
人間の想像を絶する恐ろしい怪物と人間達の対決を描く映画。最初の怪奇映画は映画の創生期にメアリー・シェリーの小説を基にトーマス・エ ジソンが製作した16分の短編『フランケンシュタイン』だと言われている。ドイツ映画の『カリガリ博士』(19)がヒットすると、ハリウッドでもユニヴァーサル社を中心に怪奇映画が作られ始め、「千の顔を持つ男」の異名を持つロン・チャーニー主演の『ノートルダムのせむし男』(23)や『オペラ座の怪人』(25)が人気を博す。31年にユニヴァーサルが製作したベラ・ルゴシ主演の『魔人ドラキュラ』と、 ボリス・カーロフ主演の『フランケンシュタイン』は大恐慌に苦しむ人々の共感を呼んで共に大ヒットを記録し、怪奇映画というジャンルをハリウッドに定着さ せ、狼男、オペラ座の怪人、キング・コング、半魚人といった様々なモンスターを主人公にした怪奇映画が続々と製作される。特に、死への誘惑を象徴する「ド ラキュラ」、神の領域を犯した人間の愚かさを象徴する「フランケンシュタイン」、そして人間の野性の本能を象徴ともいえる「狼男」は、怪奇映画の三大モン スターとして長年にわたって人気を博す。