映画放送趣味の部屋 ~ ランナウェイ映画
第二次世界大戦後に海外で公開されたハリウッド映画の膨大な収益は、各国の外貨事情が悪化していたため凍結されていた。この凍結された収 益金を資金にして、ハリウッドのスターとスタッフを使って海外で全面的に撮影されたハリウッド映画を「ランナウェイ映画」と呼ぶ。アメリカの経済援助の一 環として主にヨーロッパで撮影が行われ、『ローマの休日』(53)や『ベン・ハー』(59)などのヒット作が相次いで製作されるが、ハリウッドでの制作費が高騰するにつれてランナウェイ方式で撮影される映画の本数も増えてゆき、1962年にはアメリカ映画の約30%が海外で撮影された。日本でもマーロン・ブランド主演の『八月十五夜の茶屋』(57)や『サヨナラ』(57)がランナウェイ映画として制作された。