映画放送趣味の部屋 ~ ニューロティック映画
第二次世界大戦終了後のアメリカで流行した人間の心理の異常性を強調した映画をさす。アルコール中毒者が体験する幻覚の恐怖を描いた、ビリー・ワイルダー監督の『失われた週末』(45)がこのジャンルのはしりとなり、精神分析をテーマにして、記憶喪失者の悪夢の世界をシュールレアリズム(超現実主義)の画家サルバドール・ダリに担当させたアルフレッド・ヒッチコック監督の『白い恐怖』(45)、精神に異常をきたした女性作家の精神病院での生活を描く『蛇の穴』(48)などが製作される。また、ニューロティック映画は他のジャンルにも強い影響を与え、心理的屈折と翳りを帯びたウェスタン『追跡』(47)や、フィルム・ノワール 『白熱』(49)などが製作された。