映画放送趣味の部屋 ~ テクニカラー
ハーバード・カルマス博士によって1926年に設立されたテクニカラー社が開発した天然色映画の商標名。初期のテクニカラーはサーモン・ ピンクと茶色っぽいグリーンの2原色法を採用しており、この方法では青色や黄色が出ないうえに色彩は非情に不安定だった。34年にカルマス博士らはプリズ ムを使って分光された赤、青、緑の3色を別々のフィルムに感光させ、その後もう一度プリズムで重ね合わせてプリントに色を付ける新しい3原色システムを開 発。翌35年に公開された『虚栄の市』で初めて採用されて好評を博し、『風と共に去りぬ』(39)や『オズの魔法使』(39)などのハリウッド黄金期のカラー映画に多用された。テクニカラー社の副社長ナタリー・カルマスは、映画の衣装デザイナーや美術監督たちにスクリーン上での色使いやバランスをアドバイスするカラー・デザインのコンサルタントとして活躍した。