映画放送趣味の部屋 ~ スペクタクル映画
スペクタクルとは直訳すると見せ物という意味であるが、そこから大がかりで派手な仕掛け、群集やアクション・シーンなどを売りにした映画を指すようになる。サイレント映 画時代はイタリア製のスペクタクル映画が一世を風靡して『クオ・バディス』(12)や『カリビア』といった大作が世界中で好評を博す。これらの映画に強い 影響を受けたD・W・グリフィスは『国民の創生』(15)や『イントレランス』(16)といった長編スペクタクル映画を発表、彼のライバルだったセシル・ B・デミルも『十誡』(23)や『キング・オブ・キングス』(27)を製作してスペクタクル映画はハリウッドにとって欠かせないジャンルの一つとなる。デ ミルはその後も巨額の制作費をかけて『クレオパトラ』(34)、『サムソンとデリラ』(49)などを製作してハリウッド黄金期のスペクタクル映画の基礎を 築いて、スペクタクルの巨匠としてハリウッドに君臨する。