映画放送趣味の部屋 ~ スタジオ・システム
個々のメジャー・スタジオが制作部門、配給部門、劇場(興行部門)を管理して、映画の制作から配給、上映まで全てのプロセスをスタジオが 支配したハリウッド黄金期独特のシステム。トーマス・エジソンらが1908年に設立した映画の撮影・上映・配給の特許を管理する会社モーション・ピク チャー・パテンツ・カンパニー(MPPC)による市場の独占がスタジオ・システムの始まりだと言われている。独自の劇場チェーンを持つ5大メジャー・スタ ジオ(M-G-M、パラマウント、20世紀フォックス、ワーナー・ブラザーズ、RKO) は、自分たちの劇場では話題作のみを封切して、他の劇場を経営する独立興行主には、買い手に作品の内容を検討する機会を与えずに販売する「ブラインド・セ リング」と、話題作を提供する代わりに何本かの質の悪い作品を抱き合わせて販売する「ブロック・ブッキング」によって、思い通りの番組編成を組ませる事が 出来た。この独占的なシステムによって、映画スタジオは巨万の富を得ていたが、1948年に独占禁止法が制定されるとスタジオは製作部門と興行部門を分離 させられ、俳優やクルーとの専属契約制度も禁止されてハリウッド独特のスタジオ・システムは終わりを告げる。