映画放送趣味の部屋 ~ スター・システム
映画の成功は主演俳優の人気が左右していたハリウッド黄金期(1930s-1940s)に、映画スタジオが彼等の抱える専属のスター俳優 たちの価値と魅力を最大限に生かし、スターの人気に依存して映画を制作したシステムのこと。当時の映画スターは現在のようにフリー・エージョント制ではな く、特定の映画スタジオと最長7年間の長期専属契約を結び、給料を貰って週6日、1日12~14時間働き、契約期間内は他社の作品への出演は禁止され(そ の代わり、他社へのスターの貸し出しは頻繁に行われていた)、彼等のイメージはオン、オフ・スクリーン問わずに、スタジオの広報部が服装から体重に至る全 ての面においてコントロールしていた。その結果、スターたちはスクリーン上だけでなく私生活も広報部にコントロールされて、彼らが映画の中で演じたキャラ クター並みの華やかながらもウソで塗り固められた人生を映画ファンに提供する。このスター・システムとスタジオ・システムによって映画スタジオは絶対的な 権力を誇っていたが、1948年の独占禁止法の施行によって映画スタジオがスターと専属契約を結ぶことは禁止されてスター・システムは崩壊する。現在のハ リウッドの映画スタジオは専属のスター俳優を抱えてはいないものの、スターの人気に依存した映画作りは続けている。