映画放送趣味の部屋 ~ サミュエル・ゴールドウィン
インディペンデント映画の租と称えられる映画製作者サミュエル・ゴールドウィンによって設立された独立プロダクション。1922年に経営危機に陥ったゴールドウィン社を、メトロ・ピクチャーズならびにルイス・B・メイヤー・プロダクションオと合併させてハリウッドのメジャー・スタジオの一つM-G-M(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)の母体を確立するが、資力の無いゴールドウィンは23年にM-G-Mを脱退して独立プロ「サミュエル・ゴールドルイン」を設立する。ゲーリー・クーパー、スーザン・へイワード、ルシル・ボールといった興行価値の高い俳優達を擁し、監督のウィリアム・ワイラー、脚本家のベン・ヘクトやリリアン・へルマン、カメラマンのグレッグ・トーランドといったハリウッドを代表する有能な人材にも恵まれて、『嵐が丘』(39)、『偽りの花園』(41)などの文芸作品、『教授と美女』(41)、『虹を掴む男』(47)などのコメディ作品、アカデミー賞を受賞した『我等の生涯の最良の年』(46)な どの社会派作品等、質の高い娯楽作を数多く製作し高い評価を得て独立系製作会社の先駆けとなる。女優のフランシス・ゴールドウィンの間に生まれた息子の ゴールドウィン・ジュニアも55年に独立プロを設立。父親の死後、両プロダクションを合併させて『から騒ぎ』(93)や『ワイルド・アット・ハート』 (90)といった低予算ながらも質の高い映画を製作、配給する。