映画放送趣味の部屋 ~ AIP(エー・アイ・ピー)
50年代から80年代にかけてB級映画を製作、配給したスタジオ。サミュエル・Z・アーコフとジェームズ・H・二コルソンによって54年 に設立されたARC(アメリカン・リリーシング・コーポレーション)が前身となり、56年に社名をAIP(アメリカン・インターナショナル・フイルムズ) に改称する。当時映画界を脅かしていたテレビに対抗するため、映画人口の大半を占める10代の若者たち向けに製作したB級映画を、ドライブイン・シアターを中心に配給する新たなダブル・フューチャー(二 本立て興行)を確立し、『戦慄!プルトニウム人間』(57)や『アッシャー家の惨劇』(60)など若者に人気のSF映画やホラー映画などをロジャー・コー マンやバート・I・ゴードンらに少ない予算で製作、監督させて高収入を上げる。60年代に入ると海外との合作や、海外で製作された作品の配給にも力を入れ るようになり、日本のゴジラ・シリーズを輸入してアメリカで配給する。また、若い映画人に活動の場を積極的に与え、マーティン・スコセッシ、ジョナサン・ デミ、フランシス・フォード・コッポラ、ウディ・アレンといった現在ハリウッドで活躍する名監督たちにデビューの機会を与えた。しかし、70年代になると 業績は次第に悪化し、79年にはフィルム・ウェイズ社に併合された。