映画放送趣味の部屋 ~ 3-D映画(立体映画)
二台のキャメラを使って同じ映像を右目用と左目用に二重撮影し、観賞の際に特殊なメガネをかける事によって立体的な映像を楽しむ事が出来る両目の視差を利用したギミック映画。初めての立体映画は、映画の始祖であるフランスのリュミェール兄弟に よって1903年に公開される。50年代に入ると、ハリウッドの映画スタジオはテレビに奪われた観客を取り戻すために「ナチュラル・ビジョン」と銘打って ギミック映画の一つとして売り出す。3-D映画第一弾の『ブワナの悪魔』(52)や『肉の蝋人形』(53)の成功によって立体映画はブームになるが、厚紙 で出来た3-Dグラスをかけることを観客は嫌がり、長時間の観賞は目を痛めたり頭痛の原因となったりした上に、質の悪い3-D映画の乱発によって観客に早 々と飽きられ、メジャー・スタジオが3-D映画として制作した『キス・ミー・ケイト』(53)や『ダイヤルMを廻せ!』(54)は3-Dギミック抜きで公 開される。